そこは雪の止むことのない純白の街。 ようやく辿り着いた安息の地に、無数のきらめきが舞い降りる…
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走れ!翼を持つ者たちよ
2007-06-19 Tue 13:00

 
ある休日の昼下がり。
…とはいっても雪のやまないこの街では多少明るい程度だが。

優希:
あれ? 勇気どうしたの?
そんな難しい顔をしちゃって…


勇気:
……ふむ


勇気がにらめっこしているのは、先日友野からもらったパソコンのモニタに映る映像だった。
 


 
勇気:
ん?ああ姉貴か


優希:
コーヒー淹れたんだけど…飲む?


勇気:
ああ悪い、サンキュ


優希:
ねぇねぇ、何をやってるの?


優希が興味津々に尋ねてくるのも無理はない。
モニタに映し出されているのは、柔らかな風景に可愛らしい衣装で着飾った子供の絵だったのだ。
しかもそれが縦横無尽に動き回っていろんなモーションを取っているとなれば、優希が放っておく筈が無い。
 
勇気:
これか?
これは今流行りのゲームで、MMORPGっていうヤツだ


優希:
えむえむ、おー…?


頭の上に「?」をたくさん乗せて眉をひそめる優希に、勇気は振り返りもせず続けた。

勇気:
マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム(Massively Multiplayer Online Role Playing Game)。
数百~数千人が同時に参加できるオンラインのRPGの事だな。


と言った所でようやく振り返った勇気が見たのは、

優希:
はわわわわ…


難解語の乱発ですっかり混乱モードに陥っている優希だった。

勇気:
はぁ…ま、とりあえずやってみ


優希:
はぅ、で、でも…


勇気:
操作なら俺が教えてやるから、とりあえず触ってみなって


言われるままマウスに触れる優希。

優希:
わわわ!う、動いたよ!?


勇気:
当たり前だって、操作してんだから


優希:
わ、わ、わ、くるくる回ってる~!


勇気:
な?結構面白いだろ?


優希:
うん!


満面の笑みを浮かべる優希に、勇気は微笑むのだった。
その後、勇気のレクチャーは1時間にも及んだ。
 
さらに数時間後――

勇気:
お~~い、姉貴ぃ~~?


優希:
えいっ!えいっ!わわ、ダメージ大きいよぉ~


勇気:
も~しも~~~~し


優希:
がんばれー!がんばれー!
あ、やったぁ!倒せたぁ~!


勇気:
メシ出来たぞ~~


優希:
もう、勇気うるさいの!


勇気:
…………………教えたの、間違いだったな…


普段優希の着けているフリルたっぷりの可愛らしいエプロンをまとったまま、がっくりとうな垂れる勇気であった。

勇気:
ま、いっか。
今度友野さんトコいってもう1台頼んでみよっと

 
 
友野:
(ぞくり…何か嫌な予感が…)

 
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