そこは雪の止むことのない純白の街。 ようやく辿り着いた安息の地に、無数のきらめきが舞い降りる…
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絵見る、苦労に来る
2007-06-21 Thu 08:10

 
優希:
はわぁぁぁ…


勇気:
うわっ、姉貴何て顔してんだよ


優希:
だって、こんなにも可愛いんだも~ん


恍惚とした表情の優希が眺めるのは、パソコンのモニタだった。

勇気:
それは認めるが…姉貴ハマりすぎだぞ


優希:
え~~、最初に勧めたのは勇気じゃないのよぅ


勇気:
そ、それは…そうなんだが…


渋い顔をしながら、勇気は先日の事を思い返していた。
 


 
優希:
ねぇねぇ勇気、私も自分のキャラを作りたいよぉ


勇気:
んだな…そんじゃアカウント作るからちょっと待っててくれ


優希:
あかうんと…?


勇気:
簡単に言えば姉貴専用のキャラを持てる受付番号みたいなモンだ


優希:
ほぇぇ…


今考えれば、アカウントを作った事自体がそもそも間違いだったとさえ思える。

順調に手はずを整えて、いよいよキャラを作る段。
優希が必死に頭をひねって考えたそのキャラの名前は…

優希:
できたぁ~♪


勇気:
ん、どんなだ?


優希:
「ノエル・ネージュ」って言うんだよぉ


勇気:
ふむ…「師走の聖雪(せいせつ)」か


優希:
(こくこく)


そのキャラの姿を見て、勇気はどきっとする事になる。

元々この「エミル・クロニクル・オンライン」というゲームには3つの種族が存在し、そのいずれかに扮するのだが、優希が選んだのはタイタニアと呼ばれる天使族。
外見は神話などで描かれる天使そのもので、頭上の光輪と純白の翼が特徴である。

勇気は…いや勇気だけではなく優希も、この姿をした存在に命を助けられた経験がある。
勿論そんな事を信じる者は誰一人として居なかったが。
その容姿をしたキャラを、よもや優希が演じる事になろうとは思いもしなかったのだ。

勇気:
ま、まあ…いいんじゃねぇか?


優希:
ホント?!よかったぁ~変だったらどうしようと思ったよぉ


諸手を挙げて喜ぶ優希の頭を、そっと撫でる。

勇気:
俺もキャラ新しく作るから、一緒にやろうぜ


優希:
ほぇ?一緒に…??


勇気:
前にも言っただろ?
このゲームはインターネット出来るパソコンなら、どこからでも繋いで遊べるんだって


優希:
で、でもぉ…パソコンってウチには1つしか…


勇気:
ふっふっふ…


優希:
わわ、ど、どうしたの…?


驚く優希を尻目に、勇気は机の上に掛けてあった白い布を取り払う。
すると、

優希:
わぁぁ…!


勇気:
友野さんトコ行ったら姉貴が占領してるの知っててさ、俺の分を作ってくれたんだ


優希:
す、すごいねぇ…後でお礼を言いに行かなくちゃぁ


勇気:
まあいいんじゃね?
余ったパーツだったみたいだしな



友野:せっかくのボーナスがパーツ代に消えていくーーーー(泣)


優希:
そっかぁ、それなら大丈夫だね♪


感心している優希を余所に、勇気は新しいキャラをすでに作り終えていた。

優希:
あれ…?男の子じゃないの…?


勇気:
姉貴と行動するなら、この方が周りも気遣いしないだろう


優希:
ほぇ…


勇気が新たに作ったそのキャラの名は、「桐生未悠」と言った。


……


優希:
勇気?ゆうきぃ~??


気付けば目の前に不思議そうな顔をした優希が居た。

優希:
どうしちゃったの?そんな深刻そうな顔をして…


勇気:
んや、何でもない
(こうなった以上、俺も楽しむしかねぇな…)


優希:
ほぇ…?


勇気:
ほら、始めようぜ


優希:
わわ、待ってよぉ~~


こうして二人は、オンラインゲームという"仮想現実"にその身を投じるのだった。

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