そこは雪の止むことのない純白の街。 ようやく辿り着いた安息の地に、無数のきらめきが舞い降りる…
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乙女心は静雪か雷雨か
2008-06-29 Sun 08:59
友野:
う~~~~~~~~~む…


いきなり唸っているが、決してトイレに居るわけではない。

友野:
いや、そんなコト言わなくても分かるでしょう


キャラが地の文にツッコミを入れないでもらいたい。

友野:
はいはい…




優希:
友野さぁ~ん、コーヒーを入れたので持ってきましたぁ


友野:
お、いいねぇありがとう


優希からマグカップを受け取るとそのまま口をつける。

優希:
わわわ、ミルクとお砂糖…


友野:
ボクはブラックの方が好きだから大丈夫だよ
というか、牛乳はちょっと苦手でね…


苦笑いを浮かべながら答える友野に、優希はオロオロしながら言った。

優希:
はわわわ…そ、そうなんですかぁ…


友野:
うん、だから気を遣わないでいいよ


そして、もう一口煽るようにコーヒーを飲み込むと、再びキーボードに向かうのだった。

ここは、双子の家から約1km離れた友野の家。
何故優希がこんな所に居るかと言うと、勇気が買い出しで市街地に行っていてひとりぼっちが心細かったからだ。
ちなみに勇気に洗濯物を頼まれているのだが、洗っている最中に来てしまったので洗い直し確定だったりする。

勇気:
ま、姉貴のそれはいつもの事だし今更怒りも驚きもしねぇよ


悲壮感すら漂う外野のコメントはさておいて。

友野のPCがリビングにあるのは、優希にとって大きな救いになっていた。
理由は簡単、信頼する人が見えるところに居るからだ。
仮に書斎部屋があってそこに友野が引き篭って仕事をしていたとすると、状況として自宅に居るのと大差ない。
むしろ自宅の方がいろいろ出来る分居やすいはずたから、優希は外に出るような事はしなかっただろう。

一方の友野も、優希の来訪は願ったり叶ったりだったりする。
こちらも理由は簡単で、話のネタにしやすいからだ。
そうでなくとも、町外れに住む双子の事をいつも気に掛けている友野にとって、一人で居る状況を作らないで済む点で非常に好都合なのだ。

―――カタカタカタ…

キーボードを叩く音以外はほとんど音の無い環境。
強いて挙げるなら、PC電源のモーター音くらいのものだ。

こんなに静かな環境だと、

優希:
…………くぅ……zzz


仕事の当事者でも無い限り眠くなってしまうものである。
すっかり夢の中の優希を咎める者は誰もおらず、硬いソファーに体を預けて舟を漕ぐのだった。



数刻後。

友野:
あ゛~~~~…疲れたぁ…


ようやく一段落着いたらしい友野が大きく伸びをしたとき。

―――ガタンッ!

突然の物音に振り返る。
すると、ソファーに座っていたはずの優希の姿が無くなっていたのだ。
一瞬にして背筋が凍り付く。

しかし、

優希:
あぅぅぅ…いたいよぅ…


ソファーの向こう側から頭を押さえながら優希が現れる。

友野:
…………ぷ


優希:
あーーーっ!!
友野さん、今笑いましたねっ!?


顔を真っ赤にして怒声を上げる優希に、なおも笑いながら友野は答えた。

友野:
だ、だって…そんな、寝てて、しかもソファーから…反対側にって…おいし過ぎるじゃないか…


優希:
うぅ~~~…おいしくなんかないですよぅ!


恥ずかしさからか、目の端に涙さえ浮かべて抗議する優希に、友野のとどめの一撃。

友野:
やっっっぱりネタ神様…いやいや、ネタの女神様だなぁ
いやぁ~~来てもらってホントによかった




その夜。

勇気:
姉貴…少しは機嫌直してくれないか?


話し掛ける勇気には見向きもせず、しかめっ面に腕まで組んでぷんすか怒っていた。

一方、

友野:
あいたたたた…
優希ちゃん何気に力あるんだよなぁ~


手加減無しの全力ビンタを頬にもらった友野は、夕飯を食べることもままならない状況に陥っているのだった。


勇気:
友野さん…マジで恨みますからね…


友野:
次回からは気をつけるよ、とほほ…


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