そこは雪の止むことのない純白の街。 ようやく辿り着いた安息の地に、無数のきらめきが舞い降りる…
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陽だまりと少女と
2007-06-04 Mon 13:00

勇気:
ん、やっと晴れたな。


優希:
ぴっかぴかのお日様だよ~♪


如何に常雪の街とはいえ、晴れる事は当然ある。
今日はひと月に数日あるかという晴れの日だった。

勇気:
んじゃあ、俺は買い物行くから姉貴は洗濯よろしくな。


優希:
うん!わかったよぉ~


そういうと、いつもの特大リュックを背負って勇気は街に出掛けた。
 


 
優希:
さぁてと~、頑張っちゃうもんね!


何とものんきな声で張り切りながら、洗濯物の入ったカゴを洗面所に持っていく。

優希:
よいしょ、よいしょっと…ふぅ~重い~~


ようやく持ち込んだそれを無造作に洗濯機に放り込んで、

優希:
スイッチ、オンっと☆


主人がどんなにのんびりしていても、全自動洗濯機はてきぱきと水を溜め始める。

優希:
あ、そっか。洗剤を入れないと…


キョロキョロと辺りを見回すが、見回すまでも無く手元においてあった。

優希:
こんな所を勇気に見られたら、後でぜったいからかわれちゃうよね…


苦笑いを浮かべながら、優希は小袋に小分けにされた洗剤を一袋入れて蓋をした。
ちなみに、洗剤を小分けにしたのは勇気だ。

 
優希:
ふわぁ~、終わったぁ~~


すっかりご満悦の優希は、陽だまりの中に再び躍り出る。

優希:
ぬくぬくあったか~、ふぁぁぁぁ…


大きなあくびをしたかと思った次の瞬間には、

優希:
…くぅ……くぅ~……


夢の世界へと旅立っていた。

 
勇気:
ただいまーって、姉貴また寝ちまったのか…


勇気が特大リュックを満杯にして帰ってきたのは、それから1時間後の事だった。
見れば、何も干されていない洗濯ひもがそよ風に揺れている。

勇気:
ま、家事を姉貴に任せた俺がいけないんだが。


ため息混じりに言いながら、勇気は荷物をダイニングに運び込み、すぐさま洗濯物を干しに掛かる。

勇気:
っと、その前に…


勇気はタンスから大き目のストールを持ってきて、優希をすっぽりと覆うように被せた。
そして洗濯物を干し始めるのだが、その手際はまさに"玄人裸足"と言うに相応しく、二人分とはいえ僅か3分で全て干し終わった。

すると、

優希:
ほぇ?私…あれ?


まるで計ったかのように優希が起きだしてくる。

勇気:
洗濯物、やっといたからな。


優希:
うにゅ?……ぁ、あぁーーー!!


勇気:
姉貴、うるさいって。


優希:
あぅあぅあぅ、ご、ごめんね勇気!
お姉ちゃん、また寝ちゃって…


勇気:
いいって。どうせいつもの事だし。


優希:
はぅぅ…


すっかりしょぼくれる優希に、勇気は頭を撫でながら言った。

勇気:
今日は洗うだけはやってくれてたからな。助かった。


優希:
ぇ…


勇気:
次は干すのまで頼むな。


優希:
う、うんっ!


優希には、照れながら言う勇気の顔がとても愛おしく映っていた。

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