そこは雪の止むことのない純白の街。 ようやく辿り着いた安息の地に、無数のきらめきが舞い降りる…
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その小箱、凶暴につき
2007-06-06 Wed 13:03

勇気:
よっと、はー重い重い。


大きな箱を抱えて帰ってきた勇気を出迎える優希。

優希:
勇気おかえり~…って、その箱はなぁに?


勇気:
見てのお楽しみだ。


優希:
???


不思議そうな顔をして見つめる優希を他所に、勇気は手早く開梱していく。
 


勇気:
よし、これでいいな。


優希:
ね、ねぇ勇気…これは…何?


勇気:
これはパソコンってモンだ。
姉貴見た事無かったっけか?


優希:
(こくこく)


勇気:
友野さんが余ったパーツで組んだから持ってけってさ。


優希:
ほぇぇ…


優希の目には、鉄の箱が鎮座しているようにしか見えなかった。
その隣にはテレビのようなものまで置いてある。

優希:
ねぇねぇ、これってテレビじゃないの?


勇気:
まあ、似たようなモンだな。


優希:
そ、そうなの?


勇気:
ああ。テレビチューナーをブッ込んでソフト入れて、アンテナから線を引き込んでくればできるらしい。
パソコンの電源入れなくてもチューナーだけで見れるように出来るとも言ってたが、俺たちにそんな金ねぇしな。


懇切丁寧に説明する勇気なのだが、優希には宇宙語でも聞いているような錯覚に陥るほどちんぷんかんぷんだった。

優希:
はわわわ…


勇気:
…ま、姉貴には難しいわな。


優希:
うぅぅ…むずかしいよぉ…


勇気:
姉貴向きな事なら、絵描いたり小説なんかも書けるな。


その言葉に敏感に反応する優希。

優希:
ほ、本当?!


勇気:
ああ。キーボードの操作に慣れれば紙より早いってさ。
それに、手直しがしやすいからどんどん書ける。


優希:
消しゴムは使わないの?


勇気:
んなモン使わねーって。
それよか、紙みたいに擦り減らねーから書き直し放題だぞ。


優希:
ほぇぇ…すごいねぇ~


勇気:
んだな。ほいじゃ電源入れてみるか。


優希:
あ、それじゃあお茶でも淹れてくるね?


勇気:
ああ、悪ぃな姉貴。


優希:
ミルクと砂糖はいつも通りかな?


勇気:
アリアリの山盛り。


優希:
は~~い☆


そう言って元気良く歩き出した。
次の瞬間。

――ガンッ!!

痛烈な音とともに、うずくまる優希。
どうやら床に置いてあるパソコンの筐体に、足の小指をぶつけてしまったらしい。

優希:
ふぇぇぇぇぇん、痛いよぉ~~~…


勇気:
…姉貴にとっては、恐怖の箱になりそうだな。

 
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